道後HAKURO」の由来となった白鷺坂を上り切った頂に存在するホテルである。
坂の途中あたりから道後御湯の緑、道後HAKUROの緑が一体の杜として見える。特にHAKUROは上り切った正面に存在する。緑に包まれた杜のその奥にひっそりとたたずむホテルをイメージする。入口からエントランスまでの小径の両サイドに、雑木の高木を配し、また、四季の花の咲く花木、グランドカバーを配して、木々の間を歩いて季節感を感じていただいて、ホテルに来られるお客様をお迎えする。また、今回はエントランスのシンボルツリーとして、しまなみ海道観光の意味もあり、瀬戸内の島々で栽培されているオリーブを植栽する。
レストラン前の庭は、テラスとしての機能もあり、季節のいい時は外で気軽に「お茶」できる空間を作る。高原の木々に囲まれた別荘地のテラスで、ゆっくりとティータイムを楽しんでいるようなイメージである。
一階の露天風呂にも緑を配する。緑に囲まれた空間、緑を見ながらゆったりまったり過ごせる空間とする。男女を隔てる壁面にはイラストレーターのヒデキチさんの壁画がありアートな空間で驚きと感動を味わっていただく。
白鷺伝説(傷ついた白鷺が、岩場から湧き上がっている道後の湯で足を入れていたところ傷が癒えて飛び立っていった)をイメージすると、傷の癒えた白鷺が道後HAKUROと道後御湯の緑の杜に帰っていくストーリーができる。