子規の庭(正岡子規をイメージする庭)として既存の庭の改修
『心が集う故郷の庭』
正岡子規にちなんだ庭を子規の故郷である松山につくりたいという思いから「まつやま子規の庭」を椿館のこの場所で表現いたしました。
元気に活動していた頃の子規をイメージして、5つのテーマで作庭しております。
1.「子規=四季の庭」
子規と四季を懸けて、季節を代表する花木と、子規が愛でた草木で四季折々の楽しみのある庭。
また、子規が日本のみならず欧米に思いを馳せ、憧れを持っていたということから、洋の庭も取り入れました。
2.「ベースボールの庭」
子規が愛したベースボールをテーマにした庭。
ボールの形をしたテラス。バットの材料であるアオダモの植栽。捕手をしていた子規が「締まっていくぞー」と呼びかけた時、子規からみえていたグラウンドをイメージするR状の花壇(外野席)と緑の芝生。
3.「雑木林の小径」
子規が物思いにふけりながらひとりで歩いたであろう木漏れ日のさす雑木林の小径。
4.「ヘチマの棚」
子規が子規庵(東京、根岸)で生活していた頃、夏の縁側で見ていたヘチマの棚。
5.「句碑」
俳人子規の句を刻んだ句碑の建立。
明治28年10月6日(日)、この庭の前の小径を子規と漱石が2人で散策していた姿が偲ばれます。
当時の子規に思いを馳せながら、園内をゆっくり散策していただきたく存じます。
まつやま子規の庭プロジェクト
作庭 株式会社ランドスケープ
影浦 章次